> 案件概要
物件名: 151E(イチゴイチエ)
業 種: 小売販売(お茶)
住 所: 福岡市中央区警固1丁目15番51号1F
平米数: 44.30㎡/13.40坪
九州のお茶とお茶に関するモノを扱うセレクトショップ「151E」。プランニングESで、店舗デザイン、コンセプトメイキンを行う。プロジェクトチームを組み、そのコンセプトのもと、商品開発や販売方法などを含む事業形態をつくり、新しいブランドを発信。
> 業務内容
PLANNING ES:
コンセプトメイキング/店舗デザイン
Orto & Company:
企画立案・商品開発/オペレーション/プロモーション/グラフィックデザイン
> プランニングの方向性
ハード
入居場所が新築のモダンなマンションの1Fということで、「和」のテイストをどのように取入れていくかがポイントになる。そこで、伝統的な和を意識しながらもシンプルで素材感のあるインテリアデザインとした。 商品構成・陳列方法・パッケージデザインも従来のお茶屋さんとは一線を画し、「そこで買うことが楽しめる」というセレクトショップへと仕上げた。
ソフト
お茶を急須で淹れて飲む習慣が無くなりつつある昨今、「お茶屋さん」という業態にどのような付加価値が付けられるのかがポイント。従来の、お茶を種類や価格別で販売する方法をなくし、県別でお茶を販売する新しいスタイルを提案。他店との差別化を図る武器とする。
Important things for Planning
> プランニングのポイント
Mission:
“海外も視野に入れた物件の為、事前準備がプロジェクトの要となる”
Key Point:
“徹底的に市場調査を行い、現状の問題点を調べ上げた上で企画を行うことで、オンリーワンのお店に仕上げていくのね”
Process to concept
> コンセプトまでの過程
1. 与件の整理
日本茶離れが叫ばれる昨今、急須に入れてお茶を飲まなくなった人々に対して、どのようなアプローチをしていくか。また、今後の店舗展開や海外進出までのビジョンを含めた方法を模索する必要がある!
2. マーケティング分析
> 業界分析
お茶屋さんでお茶を買うという習慣がなくなりつつある現代。中高年のリピーターがお客様層という既存店の現状に対し、どう差別化を図るかがポイント。
> 業界既存店の特徴
お茶を種類や価格別に販売する従来のスタイルとは違う切り口で販売を行えば、他店との差別化が見込める。
3. 開発規模の整理
新築マンションのモダンなデザインに対して、どのように「和」のテイストを取り込むか、店舗のコンセプトや販売方法をどのようにインテリアで表現するかがポイント。また、店舗内の狭さを少しでも広く感じさせる内装の工夫が必要!
4. 営業形態の計画
今までのお茶屋さんとの決定的な違いを出すため、九州各県のお茶を取り揃え、県ごとにカテゴリー分けをした販売方法を採用。九州7県の全てのお茶が揃っている事を強くアピールし、九州県外だけでなく海外での販売も視野に入れた店作りを行う。
〈5〉課題の捻出
コンセプトである「そこで買う事を誰かに自慢したくなるようなセレクトショップ」にするためには…
[1] 安心・安全でありながらも、こだわりやセンスが感じられる商材の開発
[2] 従来のお茶屋さんにはないステイタスを感じられる店舗デザイン
[3] 従来のお茶屋さんにはない販売方法の確立
[4] お茶に興味がない方にも興味を持ってもらえるようなパッケージの考案と商品セレクト
[5] 関東や海外での販売を視野に入れたブランディング
以上5つの課題をクリアできるコンセプトが必要となる。
Point:
“従来のお茶屋さんとどう差別化するかがポイントね”
Study:
“既存のお茶屋さんの状況を良く知ることで課題が見えてきます。アンテナをしっかりと張り巡らせ、一つでも多く拾い出そう”
〈6〉コンセプトの開発
CONCEPT:
お茶を飲むってかっこいい、お茶を贈りたいと思ってもらえるような「雑貨屋さん感覚で気軽に立ち寄れる店舗」。 + 県別でお茶・お菓子・茶器が揃う、九州全県にお茶の生産地があるという強みを全面に押し出した販売方法。
↓
20代〜30代の女性がターゲットの今までにないおしゃれなお茶屋さん
“それが「151E」”
Points of Achievement:
“飽和状態の業態だからこそ、他店と同じ取り組みをしたり、価格競争をしたりするのではなく、選ばれるためのコンセプト設定が必要です。他にはないオリジナル性をどれだけアピール出来るかが成功の秘訣です”
Planning & Design
> 実際の計画例
Merchandising
商材の開発
Synergies:
よりいいものを作るには、プロの意見、アイディアは必要不可欠!
店舗展開や卸販売を視野に入れたお店として、1つ1つの商品に対して、クオリティーの高いモノを要求されるのは確実。商品開発には、茶師やフードコーディネーターなど各分野のプロフェッショナルを招き、「151E」ブランドを確実なものとする!
Operation
ライブ感の演出
Direction:
“来店客にとってわかりやすく、またリピートして使ってもらえる演出は必要不可欠”
コンセプトとなる、九州県別の販売ブースを設ける。お店のアイデンティティの強調とともに、販売商品の分かりやすさも目指す。また、店内でお茶を淹れ試飲させることで確実にファンを増やしていく!
Graphic Design
ネーミング
Design:
“グラフィックはモチーフや色合が重要な要素よ”
店名である「151E」は、茶人 千利休のことわざから引用。海外進出をも視野に入れた店舗のため世界共通で使用出来る数字とアルファベットで表記をした。七角形のデザインは茶柱と九州七県をイメージして製作。
Promotion
パッケージデザイン
九州各県を各県の県鳥の羽の色から決定し、全てのパッケージに反映させていった。県別の販売を色にまで落とし込み視覚的にも理解しやすいようデザインを行った
Space Design
店舗デザイン
木板で構成した店内は、シンプルかつ素材を活かしたデザインとした。そのシンプルな空間の中に「和」のテイストを随所に盛り込み、今までには無いお茶屋さんのデザイン展開を行う。